日本映画
テレビ
録音協会
もし映画やテレビの作品に音が無かったら・・・
当然の事ながら劇場公開作品やテレビ番組になり得ません。
当協会は「音を録る人」「音を作り編集する人」「作品の世界を音で創り上げる人」等のプロフェッショナルの集団です。
当協会は1961年に映画録音技師の組織(任意団体)として設立、1997年には社会的に認知される組織体となることを主旨として法人化(事業協同組合)に移行しました。
現在、組織の拡充を行ない、映画・テレビ製作等における録音ミクサー、整音ミクサー、音響効果ミクサー、サウンドエディター等の録音・音響業務に従事している音のプロフェショナルが会員となって運営している職能団体です。
理事長再就任にあたって
2024年 7月吉日
録音協会員および、映画テレビの音響制作に従事する皆さんへ
私は2024年6月より日本映画・テレビ録音協会並びに(協)日本映画・テレビ録音協会の会長および理事長に三期目の就任をしました志満順一です。
これからの任期2年間を録音協会の代表理事として微力ながら、努力して参りますので、皆さん今まで同様に、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
「録音協会」は発足以来、会員並びに全ての録音業務、音響効果など音響技術に従事する仲間達の親睦及び互助、技術の研鑽等、様々なニーズに応えるために活動して来た日本で唯一の映像に関わる音響に従事する技術者の団体であると自負しております。
我が国の映画産業においては近年、右肩上がりの成長を続けておりましたが、2020年より始まったコロナ禍により甚大な影響を受けましたが、コロナ禍はほぼ終息しているとは言えまだまだ予断を許さない状況が続いています。とは言え2023年度の年間興行収入は2300億円を超え、コロナ以前の2019年度には届かないものの順調に市場規模は回復されていると言えると思います。
2024年度も誰もが目を引く大作作品が少ないのが気になりますが、大手作品から比較的予算の少ない作品まで多種多様な作品が引き続き制作されており、我々「映職連」参加のスタッフの活躍の場が広がっていると思います。
また、映像コンテンツの多様化により、スタッフは何処の現場でも足りない状況が続いております、若手の新規参加、育成をどのように業界全体に広げて行くかが今後の最重要課題になると思います。
「働き方」に関しても「映画製作現場における適正化」のガイドラインが作成され、現在はその実用段階に入っており、審査、承認する機関が立ち上げり、適正審査に応募する作品も数十本に上り、次第に業界に受け入れられてきていることを実感できます。
従来よりもスタッフ側に配慮した、作業時間や休みの取り方などを明記した「ガイドライン」の作成も行われ、映連、製作者連盟、映像8団体による合意もされました。同時に映像に関わる全ての職制を網羅した「スタッフセンター」の設立もされました。この「適正化承認機関」と「スタッフセンター」は製作現場における労働環境の改善、スタッフ育成のために必要な組織です。
この活動に「録音協会」は今後も支援をして行きたいと思います。
とは言え、未だに端緒に就いたばかりのこれらの試みを進めていく為には映画、映像制作の現場で働く多くの人の理解と協力が不可欠であります。
映画、映像、テレビの音響に従事する我々の仲間達のためにも「録音協会」は一般社団法人となった映職連や業界の他団体と手を取り合い、様々な手段を講じて、文化庁を始め経済産業省、厚生労働省等の政府機関にも働きかけて行くことが必要だと思います。
その為にも、「録音協会」としても独自に撮影現場の就労や安全対策のルールを定めてそれを発信して行くことも行なっていきましょう。
生活の向上のための制度を確立していくことは、我々仲間達が今後とも安心して自分たちの愛する仕事を継続していく事や、次世代の仲間達に技術、精神を託していく唯一の道であると信じて、会員有志のお力を借りて会長及び理事長の職を全うして行きたいと念じております。
未加入の皆さんも「録音協会」へ参加して現在から未来に繋がる持続的な「録音協会」のために手を取り合って進もうではありませんか。
以上、理事長再任の挨拶とさせて頂きます。
志満 順一
お知らせ
映適 日本映画制作適正化機構
「日本映画制作適正化認定制度に関する協約」の調印式が令和5年3月29日に開催され正式に映適が発足しました。
録音協会は映職連や他職能団体と共に、引き続きスタッフの対待遇改善に努めてまいります。
詳細な仕組みに関しては下記リンク先の映適ホームページをご確認ください。
併せてスタッフセンターへの登録をお願いいたします。登録は無料です。
映画制作現場の適正化に向けたガイドライン
経産省の映画制作現場の適正化ガイドラインを作成する為のワーキンググループが発足し、日本映画・テレビ録音協会もこのワーキンググループに加わり議論を重ねてきました。約2年かけて「映画制作現場の適正化に向けたガイドライン」が出来上がりました。現在はこのガイドラインが適切に実施できるかの検証作業をしようとしているところです。実際に運用される時には映倫の様なガイドライン検証委員会的な組織を作る予定です。
このガイドラインは経産省が主体となって日本の映画人の働く環境の改善を通して、海外にも通用し、売れるコンテンツを作りたいとの思惑から始まったものです。経産省には、我々日本の映画制作スタッフがフリーが主体になって来てからは、長時間労働、低賃金、などが日常的になっており、このままではスタッフの育成もうまくいかず、これがコンテンツにまで悪影響を与えるという危惧があるのだと思います。このガイドラインが一つの指針になって我々スタッフの労働環境、生活環境が少しでも良くなればと思います。
映職連に加入する各協会はこのガイドラインを精査し、改善すべき所は改善を求める事が映職連でも確認されています。
日本映画・テレビ録音協会員の皆様には「映画制作現場の適正化に向けたガイドライン」を閲覧していただくため、会員専用掲示板に掲載しました。
新型コロナ感染拡大に関する情報のページを作成しました。
6月29日 経産省中小企業庁、一時支援金事業について
5月23日 中小企業庁緊急事態宣言の影響緩和に係る一時支援金事務事業について
11月25日 文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」の新規募集が始まりました。手続きの方法はこちらのページを参照してください。
11月14日 文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」の新規募集が11月25日(水)~12月11日(金)【予定】まで実施されます。詳しくは文化庁のこちらのページをご覧ください。
10月23日 文化庁の「文化芸術活動の継続支援事業」の四次募集が発表されるそうです。応募を希望する方は協会事務局までご連絡下さい。
9月 8日 映職連 文化芸術活動の継続支援事業 楽々申請 実例集
7月25日 文化庁令和2年度 文化芸術活動の継続支援事業について
7月23日 録音協会としての新型コロナに対する取り組み
5月26日 5月9日掲載の「TRY!持続化給付金申請」の続報
5月22日 「Netflix 映画・テレビドラマ制作従事者支援基金」のお知らせ
5月20日 「TRY!持続化給付金申請」に加筆しました
5月14日 映職連が「持続化給付金」の申請ノウハウをまとめたマニュアルを作成しました
5月 9日 映職連幹事会「持続化給付金」申請の情報
5月 9日 特別定額給付金をiPhoneで電子申請してみました
5月 9日 「TRY!持続化給付金申請」早速申請を行った会員の報告です
4月30日 映職連「コロナ禍における影響実態調査アンケートの件」
4月30日【経産省よりご案内】「持続化給付金および雇用調整助成金について」
4月 7日 「新型コロナ感染拡大に対する協会からの呼びかけ」日本映画・テレビ録音協会
協会誌「録音」
No.239 2024年 11月25日
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制作レポート 『雪の花、ともに在りて』制作レポート・・・矢野 正人
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スタジオ紹介 ダビングステージ リニューアルオープン・・・山口 慎太郎
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スタジオ紹介 立命館大学 映像学部 いばらきキャンパス
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セミナー報告 映像編集更新の対応に対して、作業カロリーを大幅に軽減する
プラグイン「マッチボックス」・・・編集部 -
技術紹介 360 Virtual Mixing Environment・・・花田 祐
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フリーランス新法解説・・・藤林 繁
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現場短信
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スタジオ通信
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委員会名簿
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J.S.A.会員名簿
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