録音賞
日本映画・テレビ録音協会の「録音賞」は、「録音技術」と「音響効果技術」がその年最も優秀な作品だと思われるものを、プロの仲間達が全員で投票して、候補作品 を選んで一定の条件で審査し決定して表彰するものです。
この賞を目指して、お互いに様々な努力を重ねて「最高の録音」とは何かを追求 し、それが結果として作品の向上にもつながり、業界が活発になる元になればと願 っています。
また「録音賞」の発表を通じて、「音の大切さを世間にアピール出来るとも考えています。映画・テレビでは「絵」と「音」はどちらも重要な二大要素です。複雑で無限の可能性に満ちた「音」の世界に、若者たちが大いに興味を持って入門することを期待します。

「録音・整音」審査基準の評価項目
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同時録音での録音処理は適切であったか
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台詞は適切な録音レベルで整音されていたか
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台詞の音質は適切に整音されていたか
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作品全体を通して、台詞・効果音・音楽のミックスバランス及びダイナミックレンジは適切であったか
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ミックスに於けるステレオ・サラウンド処理は適切であったか
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S/N・歪などの技術的処理は問題ない範囲か
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作品の持つ世界観を音響面で貢献していたか
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作品全体を通して、計算された音響処理であつたと評価できるか
「音響効果」審査基準の評価項目
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効果音の録音レベルは適切であったか
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効果音のステレオ・サラウンド処理は適切であったか
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LFEは効果的に扱っていたか
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斬新な音響効果処理があったか
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作品の持つ世界観を音響効果として貢献していたか
第19回
2021年度
映画作品賞部門
最優秀録音賞 『すばらしき世界』白取 貢
最優秀音響効果賞 『すばらしき世界』北田 雅也
テレビ・ビデオ作品賞部門
最優秀録音賞 『華麗なる一族』田中 修一
最優秀音響効果賞 『華麗なる一族』泉 清二
壁谷 貴弘
橋本文雄賞 『キネマの神様』 長村 翔太
過去の受賞作品
第18回
2020年度
映画作品賞部門
最優秀録音賞 『罪の声』加藤 大和
最優秀音響効果賞 『罪の声』壁谷 貴弘
テレビ・ビデオ作品賞部門
最優秀録音賞 『不要不急の銀河』坂本 英史
最優秀音響効果賞 『不要不急の銀河』島津 楽貴
第8回
2010年度
映画作品賞部門
最優秀録音賞 『悪人』白取 貢
最優秀音響効果賞 『悪人』斉藤 昌利
テレビ・ビデオ作品賞部門
最優秀録音賞 『まっつぐ鎌倉川岸捕物控え 第六話』 中村 進一
最優秀音響効果賞 該当者なし
第4回
2006年度
映画作品賞部門
最優秀録音賞 『フラガール』白取 貢
最優秀音響効果賞 『涙そうそう』佐々木 英世
テレビ・ビデオ作品賞部門
最優秀録音賞 『マチベン 第6回 真実がこわいですか』 高橋 英明
最優秀音響効果賞 『氷壁 第2回 生死を賭けた挑戦』 畑 奈穂子
新人奨励賞 藤本 賢一
功労賞 田中 章夫
特別賞 浅梨 なおこ
第3回
2005年度
映画作品賞部門
最優秀録音賞 『蝉しぐれ』橋本 泰夫
最優秀音響効果賞 『蝉しぐれ』伊藤 進一
奨励賞 『ALWAYS 3丁目の夕日』鶴巻 仁
テレビ・ビデオ作品賞部門
最優秀録音賞 『ハルとナツ・第2回』山本 哲伸
最優秀音響効果賞 『名探偵赤富士鷹 ABC殺人事件』石川 恭男
奨励賞 『明智小五郎VS金田一耕介』橋本 正二
新人賞 松陰 信彦(録音)・岡瀬 晶彦(音響効果)・高木 陽(音声)
功労賞 岩田 廣一・信岡 実氏・五十嵐 廣幸
第2回
2004年度
映画作品賞部門
最優秀録音賞 『誰も知らない』弦巻 裕
最優秀音響効果賞 『海猫』伊藤 進一
奨励賞 『スイングガールズ』郡 弘道
テレビ・ビデオ作品賞部門
最優秀録音賞 『新撰組第28回〜そして池田屋へ〜』野原 恒典
最優秀音響効果賞 『新撰組第28回〜そして池田屋へ〜』小野寺 茂樹
新人奨励賞 『半落ち』高野 泰雄
功労賞 松本 隆司 石井 茂氏 故・神保 小四郎
第1回
2003年度
映画作品賞部門
最優秀録音賞 『千生義士伝』小野寺 修
最優秀音響効果賞 『座頭市』 柴崎 憲治
テレビ・ビデオ作品賞部門
最優秀録音賞 『蝉しぐれ』 上村 悦也
最優秀音響効果賞 『女ドライバーの事件日誌 殺意の交差点』 橋本 正二
音響効果奨励賞 『蝉しぐれ』 野村 知成